【新NISA】「FANG+(ファングプラス)はやめとけ」は本当?

【新NISA】「FANG+(ファングプラス)はやめとけ」は本当? 【実践ログ】

こんにちは、Windyです。

私が投資を始める準備は、こちらの過去記事にまとめています。

今回は、私が色々と調べ抜いた末に、つみたて投資枠での積立先として決断したファンド「iFreeNEXT FANG+インデックス(ファングプラス)」について、自分で納得していくプロセスを記録しておきます。

1. FANG+との出会いと、SNSに溢れる「やめとけ」論

最初はオルカンやS&P500しか知らなかった私ですが、情報収集をする中で「FANG+(ファングプラス)」というファンドの名前を目にするようになりました。

「FANG+って、一体何なんだろう?」

そう思って、手軽にX(旧Twitter)で検索してみたのが始まりでした。すると、そこには驚くほど多くのネガティブな意見が並んでいたのです。

  • 「10社だけに集中投資なんてリスクが高すぎる。やめとけ」
  • 「一過性のブームに過ぎない」
  • 「オルカンやS&P500を買っておけば十分」

まだ仕組みをきちんと調べていなかったので、オルカンやS&P500しか知らなかった私は、「10社だけなんて少なすぎる。やっぱり大損するリスクが高いのかな……無難にオルカンやS&P500にしておいた方がいいのかな」と、漠然とした不安を抱きました。

一方で、ポジティブな意見の「利回りがすごい」「これしかない」「優良企業が凝縮されている」という極端な言葉もありました。

「なぜ、ここまで両極端な意見に分かれるんだろう?」

そう疑問に思った私は、Geminiに質問を投げかけながら、FANG+のルールと中身を調べていくことにしました。

2. FANG+の詳細:自動銘柄入れ替えルール

調べていくうちに、他人が「FANG+はリスクが高い」と言っている本当の意味が分かってきました。 それは「大損して資金を減らす」といった種類のリスクではなく、「一時的な値動き(ボラティリティ)が非常に激しい」という意味のようです。

値動きが激しいということは、前回の記事で私が納得した「ドルコスト平均法(下がったときに安くたくさん仕込める)」のメリットを活かせるということ。私にとって、値動きの激しさは避けるべき恐怖ではなく、むしろ歓迎すべき強み。

そして、FANG+が持つ「自動銘柄入れ替えルール」です。
FANG+は、アメリカを代表する巨大ハイテク企業10社に投資するパッケージですが、この10社は全てが固定されているわけではありません。パフォーマンスが低下した企業は容赦なく除外され、その時代に最も本業で現金を稼ぎ出している勢いのある企業が、新しく自動で入ってきます。

iFreeNEXT FANG+の最新の組み入れ銘柄(2026年6月時点)

選抜4銘柄: エヌビディア、ブロードコム、パランティア、マイクロン

固定6銘柄: メタ、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット(Google)、アップル、マイクロソフト

テスラの除外: 株価のパフォーマンス低下を理由に、2024年に除外されています。

新規採用: 2025年12月にはAIデータ解析の「パランティア」、2026年3月にはAIメモリの「マイクロン・テクノロジー」が新たに10社に採用されました。

過去のデータを見ても、不調な企業が外され、新しく入れ替わった銘柄がその後さらに株価を伸ばすというパターンが実証されています。そもそも組み入れられている企業はテック業界のトップに君臨する企業たち。素人の私が心配するまでもなく優良企業の集まりなのです。その上で、万が一どこかの特定の企業に何かあっても、勝手に中身が良いものに入れ替わるだけ。AI産業自体の不況にならなければ問題なさそうです。

ただし、この銘柄入れ替えは思いつきで行われるわけではなく、年4回の定期評価ルールに基づいて厳格に行われます。そのため、一時的な株価の上下でバタバタとすぐに入れ替わるわけではなく、企業の成長力をじっくり精査した上で、最適なタイミングでアップデートされる仕組みになっています。

3. 企業の経営状態を一次情報で確認する

「自動で中身が入れ替わるのは分かった。新しく入った企業の経営状態を調べてみよう」

そう思った私は、公式な一次情報(SEC提出書類などの公的データ)から、直近の具体的な財務数値を調べて事実確認をしてみました。

  • マイクロン(2026年度上半期・6ヶ月累計)の財務状況
    • 売上高: 約 375 億ドル
    • 純利益: 約 190 億ドル
    • 資産合計: 約 1,015 億ドル
    • 現金等の手元資金: 約 167 億ドル
    • 営業キャッシュフロー: 3ヶ月だけで 119 億ドルに到達

3ヶ月で稼ぎ出す営業キャッシュフロー(本業で稼いだお金)が119億ドルに達しており、手元資金も167億ドル確保されているなど、圧倒的に強固な経営状態であることが確認できました。単に利益が出ているだけでなく、次世代への巨額投資(3ヶ月で50億ドル)を行いながら、同時に30%もの増配ができるほど資金に余裕があるのです。パランティアも同様に調べており、こちらも経営状態が良好なのを確認済みです。

10社はただの「人気がありそう」という一時的なブーム(バブル)ではなく、本業で実際に天文学的な現金を稼ぎまくっている、経営状態が抜群にいいモンスター企業だけが選ばれているのです。

FANG+の枠は「10枠」と完全に固定されており、そのうち6枠は固定(ビッグテック)です。残りの4枠を世界中のハイテク企業が争うのですが、その選考基準は「直近12ヶ月の売上高成長率」や「市場での取引量(勢い)」となっています。この基準に合うかというルールのため、マイナスに働くこともありそうです。

4. 他のテック関連ファンドとの比較:なぜ他のファンドではなく「FANG+」なのか?

FANG+を調べる過程で、同じくハイテク関連のライバルである「NASDAQ100」や、半導体に特化した「SOX指数」、そしてつみたて枠外の「メガ10」といったファンドの存在も知りました。
それらの特徴を比較してみた結果、私の考察は以下のようになりました。

① NASDAQ100(100社)は「利益が薄まる」

NASDAQ100は確かに素晴らしいファンドですが、投資先が100社に分散されているため、トップ企業が叩き出す爆発的な成長力や利益が、成長のなだらかな「残り90社の脇役企業」によって薄められてしまうと考えました。
ボラティリティを味方にできる現物・長期の積立をするのに、緩やかな上昇ではドルコスト平均法による「安く多く仕込む爆発力」をストレートに受け取れません。FANG+と比べると選ぶ理由にならないのです。

② SOX(フィラデルフィア半導体)指数は「技術シフトへの持続可能性」に不安がある

つみたて投資枠では、エヌビディアやマイクロンなどアメリカの代表的な半導体企業30社を集めた「SOX指数」に連動するファンド(楽天・プラス・SOXなど)も買えるため、調べてみることに。
マイクロンの決算を調べて半導体業界の驚異的な強さは十分に分かりましたし、さらなる急成長が見込まれる魅力的な指数です。しかし、私はこれ候補に入れませんでした。

理由は、「半導体という1つの技術(ハードウェア)に100%特化しすぎているから」です。

もちろん現物取引ですから、追証やロスカット(追加の資金請求)のようなリスクはありません。下がっても「塩漬け」にして放っておけばいいだけです。

ですが、半導体は工場設備に何兆円もの巨額の資金を投じるビジネスです。もし将来、光電融合(光半導体)や量子コンピュータのような「今とはまったく違う新しい技術の波(技術シフト)」が起きたとき、莫大な設備を抱える半導体大手のうち、その激変に対応できずに没落する企業が出るかもしれません(実際、かつてCPUで世界一だったインテルが、スマホやAIへの技術シフトに遅れて大苦戦しているという現在の事実もあります)。

その点、FANG+に含まれるマイクロソフトやアルファベット(Google)などの巨大プラットフォーマーは、圧倒的な資金力を持っています。もし新しい技術変化が起きても、優秀な技術を持つ企業を丸ごと買収したり、巨額の出資をして自社に取り込んだりすることで、自力で変化に対応していくことができるでしょう。

特定の「技術(半導体)」だけに100%賭けるよりも、変化が起きても資金力で生き残り続ける「プラットフォーマー(安全圏)」を6割以上がっしりと抑えているFANG+の方が、将来にわたって長く安心して「放ったらかし(塩漬け)」にできるという結論に至りました。

少数精鋭銘柄への集中投資の優位性

③ ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンドはつみたて枠で買えない

企業の絞り方はFANG+と同じ10社(米国の超巨大テック10社)ですが、こちらは制度上、つみたて投資枠では買えないため却下となりました。

④ FANG+ならではの「均等(等金額10%)ルール」の魅力

多くのファンドは、時価総額(会社の規模)が大きい順に買うため、すでに巨大になりすぎたトップ企業の比率ばかりが大きくなります。
しかし、FANG+は「10社をそれぞれ10%ずつ均等に買う」という特殊なルール。これにより、新興企業(パランティアやマイクロンなど)がこれから急成長していくときの「一番美味しい伸び幅」の恩恵を、10%というフルパワーでストレートに受け取ることができるのです。

5. 私がFANG+を「一番求めているもの」だと確信した理由

理解が深まると、ネットの「FANG+は値動きが激しすぎるからやめとけ」という声に対し、「積立投資の仕組みを本当に理解していれば、むしろこれが正解なのでは?」という確信に変わりました。

私が、FANG+こそが自分の求めているものだと思えたのは、以下の「納得」があるからです。

① ボラティリティの高さこそが、積立投資のパフォーマンスを最大化する
値動きが激しく下落の谷が深いからこそ、毎月の定額積立において「安くなった時に多く仕込む」というドルコスト平均法のメリットを極限まで引き出せます。なだらかな値動きでは得られないこの爆発力こそが、私が投資に求めていたチャンスそのものでした。

②「誰もが知る超一流企業」と「勢いのある新興企業」のいいとこ取りができる
FANG+の中身は、アップルやマイクロソフト、グーグルのように、私たちの生活になくてはならない巨大企業6社で全体の6割ががっしりと固められています。この「どっしりとした土台」があることで、まずは大きな安心感を得られます。その上で、マイクロンやパランティアのように、いまAIブームで急成長している4社の「勢い」をプラスしているのが特徴です。さらに、10社をそれぞれ「10%ずつ均等に買う」というルールのおかげで、新しい企業の伸び盛りの利益が、巨大企業の規模に埋もれて薄まってしまうことがありません。この「しっかり守りながら、効率よく攻める」というバランスの良さが、他のファンドにはない大きな魅力だと感じています。

6. 手数料の対比:高い手数料を「利回りの天秤」にかける

最後に、気になっていた「信託報酬」について比較してみました。

つみたて投資枠・主要ファンドの信託報酬(年率・税込)

  • 全世界株式(オルカン): 約 0.057%
  • 米国株式(S&P500): 約 0.093%
  • NASDAQ100: 約 0.495%
  • FANG+: 年 0.7755%

オルカンと比較すると、FANG+の手数料は約13倍も高いです。ネットで「手数料が高すぎるからやめとけ」と言われるのも、この数字を見れば一見納得してしまいそうです。

手数料と資産額の対比表

条件:毎月1万円積立(元本:1年目12万円 / 25年目300万円)

インデックス(信託報酬)1年目の年間手数料(資産額)25年目の年間手数料(資産額)
FANG+ (0.7755%)約 1,098 円 (約 14.1 万円)約 685.8 万円 (約 8.8 億円)
NASDAQ100 (0.495%)約 676 円 (約 13.6 万円)約 84.8 万円 (約 1 億 7,144 万円)
SOX (0.176% ※1)約 241 円 (約 13.7 万円)約 36.1 万円 (約 2 億 539 万円)
S&P500 (0.093% ※2)約 118 円 (約 12.6 万円)約 7.0 万円 (約 7,555 万円)
オルカン (0.057%)約 71 円 (約 12.4 万円)約 2.7 万円 (約 4,883 万円)

※1 楽天・プラス・SOXインデックス換算 ※2 eMAXIS Slim 米国株式換算 ※資産額はソースの2026年6月時点の利回り(FANG+ 31.3%等)に基づき算出

検証するため、私は利回りと手数料の差を天秤にかけて計算してみました。

「手数料が約0.7%高いことを気にして、利回りがなだらかなオルカンを買うより、0.7%の差を喜んで支払って、増える勢いが手数料の差を余裕で追い越してお釣りがくる利回り差(リターン)を狙う方が、計算上、圧倒的に合理的!」

という納得です。
コストの安さだけで思考停止せず、得られるリターンとのバランス(実質的な利益)を比較したことで、この手数料の高さも納得して受け入れることができました。

「iFreeNEXT FANG+インデックス」の信託報酬(年0.776%)はどう支払われるのか

信託報酬(運用のお礼として毎日引かれる手数料)の具体的な支払いについて調べました。報酬は、毎日、知らない間に自動的に差し引かれている(天引きされている)

具体的にどういう仕組みなのか。

① 毎日「365分(あるいは366分)の1」ずつ自動で引かれている

信託報酬は「年率」で表示されていますが、1年に1回ドカンと引かれるわけではありません。 投資信託の価値(基準価額)は毎日変動していますが、その日の価値が計算されて発表される前に、あらかじめ「1日分の手数料」が自動で差し引かれています。

  • イメージ: 年0.776% ➔ 1日あたり約0.0021%。 仮に100万円分のFANG+を保有していたら、毎日約21円が自動的に差し引かれた後の金額が、あなたのスマホ画面に映る「評価額」になっています。

② 画面に表示されている「利益」は、すでに手数料が引かれた後のもの

マイページの資産残高や、「+◯万円の利益」という画面の数字は、すでに過去の日々の信託報酬がすべて引き去られた後の「純粋な手残り」です。

そのため、投資信託を売却(解約)するときにも、信託報酬の後払いは一切発生しません。

③ 土日や祝日、大晦日はどうなる?

株式市場が閉まっている土日や祝日も、手数料の計算自体は毎日(365日)行われています。 金曜日の夜に発表される基準価額から、土曜日・日曜日の2日分の手数料があらかじめ計算・天引きされて、月曜日の基準価額に反映される仕組みです。

7. まとめ

他人の「やめとけ」という声に流されず、自分なりに調べて納得した「FANG+に決めた4つの理由」を改めて整理します。

① 値動きの激しさこそが、積立投資の最大の味方になる 価格が激しく上下し、底が深いからこそ、ドルコスト平均法の「下がった時に安く多く仕込む」というメリットを極限まで引き出せます。

② 「誰もが知る超一流企業」を土台に、新興企業の「勢い」をプラスできる 生活に欠かせない巨大企業6社という「どっしりした土台」で安心感を確保しつつ、伸び盛りの新興企業4社の「爆発的な利益」を、10%というフルパワーで受け取ることができます。

③ 手数料の差を、圧倒的な「成長力(リターン)」が上回っていること 年0.7%ほどの手数料の差を気にして守りに入るより、その差を支払ってでも、それを遥かに超えるリターンを狙う方が、私の計算上は合理的だと判断しました。

④ 現物・長期保有だから、一時的な暴落も「塩漬け」で放っておける 追加で資金を請求されるリスクがない「現物取引」であり、最初から「未来の自分へのプレゼント」として割り切っているからこそ、目先の数字に一喜一憂せず、高利回りを信じて持ち続けられます。

25年間の資産推移シミュレーション

投資初心者の私にとって、一番のリスクは「誰かの意見をそのまま信じてしまうこと」だと思っています。未来のことは誰にもわからないからこそ、わからないなりに情報を集め、自分の頭で納得することを大切にしました。そうして導き出したのが、このFANG+を積み立てる決断です。この月1万円の積立は、私が自分自身で納得して選んだ、未来への一歩となります。

基本的に、購入の設定をしてしまえばあとは放置となります。

こちらの記事で言及していたポイントがしっかりと使われたのかについては、今後ご報告できればと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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※投資には元本割れ等のリスクがあります。最終的な判断はご自身の責任で行ってください

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